「在宅医療のこれから」を考える ー 河北中央医療連携の会に参加して ー



2025年11月28日、津幡町文化会館シグナスで開催された
第24回 河北中央医療連携の会に参加してきました。
今年のテーマは「コミュニティホスピタルにおける総合診療と在宅医療」
豊田地域医療センター 総合診療科の 近藤敬太先生 がご講演されました。

■ 歯科医師として避けて通れない “在宅医療” の現実
超高齢社会が進む中で、「病院に通えなくなる患者さん」がこれから確実に増えます。

医科ではすでに「総合診療医の在宅支援」が必須となっており、
今回の講演では、
•    地域医療の中で総合診療医が果たす役割
•    家庭という現場での医療判断
•    病院・診療所・訪問看護との連携の仕組み
•    医療者の“支える覚悟”と“限界の見極め”
•    患者さんと家族の人生を尊重する姿勢
などをとても分かりやすく、そして深く語られていました。

歯科医師として聞いていると、
「“口から生きる力”を支える医療として、必ず歯科も同じ波に入っていく」
ということを強く感じました。
寝たきりや通院困難になると、
「食べる」「話す」「唾液で守る」などの基本機能が急速に弱っていきます。

今回の講演で改めて感じたことは、
医科の在宅医療と歯科の訪問診療は、
切り離されたものではなく、
患者さんの“最期までの生活の質”を左右する相互関係だということ。

総合診療医の先生方が日々在宅で向き合っているリアルな現場を知ることで、
「歯科の自分に何ができるか」「地域でどんな連携が必要か」
をより具体的に考える機会になりました。


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